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1975年から現代にわたり、自由奔放な沓子(とうこ)とエリートビジネスマン・豊との燃えるような恋愛を、タイ、韓国、日本を舞台に壮大なスケールで描いた映画「サヨナライツカ」。夫、辻仁成の原作である本作で沓子を演じたのが、女優中山美穂だ。12年振りの主演作に選んだ理由はズバリ「直感」と答える中山に、久しぶりの現場で感じた事、美しさを保つ秘訣などを聞いた。 ――12年ぶりの映画主演作に「サヨナライツカ」を選ばれた理由は何ですか? 中山美穂(以下、中山):まずは、直感。この作品について運命を感じたことと、後は沓子という女性を演じてみたかったんですね。自由奔放で、1人の人を長い間ずっと愛し続ける強さとか、孤独感を映画で表現したかったので。 ――撮影に入る前、監督とはどのようなお話をされたのでしょうか? 中山:私は全体的にセリフが少なかったので、沓子という人物を演じるにあたって、監督と私の中で決め事をしていたかったんですね。例えばどんな生い立ちであったとか、好きな花や色の事ですね。監督と話しながら、人物を作り上げました。 ――実際に撮影に入ってからは? 中山:撮影前には色々と役柄についての話をしたのですが、撮影本番に入ってからは「美しい、大丈夫」ってひたすら言ってくれて安心させてくださいました。細かく演出されたということはありませんでした。 ――監督をはじめ、韓国人のスタッフ方とのお仕事はいかがでしたか? 中山:以前より、言葉の壁というのは日頃感じていましたから、撮影で特にギャップを感じることはありませんでした。それよりも、心と心のつながりを持つことができるので逆に良い事では無いかと思いますね。言葉が分かる人同士で分からない事もあるし、言葉が分からない同士で分かる事もあるので。 ――共演の西島秀俊さんの印象を教えてください。 中山:他の俳優さんであったら、途中で投げ出すことがあったかもしれないと思うほど過酷な現場だったのですが、一切文句を言わずに取り組んでいらっしゃいました。あるシーンを撮り終わった後、自然と2人の目があった瞬間があって、とても演技しやすかったです。 ――「サヨナライツカ」の原作者である旦那様の辻仁成さんから、何か言葉はいただきましたか? 中山:最初私が沓子を演じるとは思っていなかったようなんですね。子育ても忙しく、タイミングもありましたから。でも、「演じたい」と決めてからは「やるなら思い切ってやりなさい」と言ってくれました。
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――原作を読んだ感想と、映画の感想は違う? 中山:原作を発表当時読んだ時には、色々な方と感想を「豊はずるい、光子を選ぶべきだ」等と話していたのですが、映画になると愛や岐路という大きなテーマを描く事が出来たので、私の中でこの作品がどんどん成長していっている気持ちでいます。
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